まだ新しい制度である保育園看護師の普及率は低く、さほど認知されていない状況です。また、看護師がすでに在籍している現場においても、保育園看護師としての職務内容が保育士には浸透していないケースもあります。保育士の業務をサポートしながら看護業務を遂行するという業務の進め方については決まりがありません。保育士からは一人の戦力として捉えられ、制作準備を任されたり、手が空くと雑用を任されたりする事もあります。看護師としての仕事が理解されておらず、看護師自らの業務が出来ずオーバーワークになり一人で悩むというケースも中にはあるようです。保育士との情報交換や仕事のシェアをしたりといった工夫が必要になります。

熱や咳などのある園児の帰宅判断については看護師に判断を委ねられます。しかし、保護者へ帰宅要請した後、子供が元気な様子だった事で判断を見誤ったとして叱責される事も中にはあり、看護師として自信を無くしてしまうといったケースもあるようです。保育園へ子供を通わせる保護者にとっては、仕事を休んだり早退する事はそうそう頻発してほしくない事です。そのため、柔軟な判断力が必要になります。付随して、保護者との関係に苦労する場面も多いです。怪我や感染症についても看護師が予防出来なかった事を責められたり、理不尽なクレームも請け負わざるを得なかったりするので、コミュニケーションを円滑に図れる器量が必要となります。保育園看護師は基本的に1人の配置なので、その職務に理解が浸透していない環境では孤独になりがちです。小さな子供を多く預かる現場で心強い存在だが、周りの職員と協力できるように調整していく工夫が必要でしょう。保育園看護師が抱えるそのほかの悩みはこちらでもご覧いただけます。